乾太くん導入を検討する際、ドラム式洗濯乾燥機とどっちを選ぶか悩む方も多いことでしょう。
乾太くんとドラム式洗濯乾燥機は、洗濯物を干したり取り込んだりする手間が省けるので、家事の負担を軽減したい方にぴったりです。
黄砂や花粉が苦手で、外干しを避けたい方に特におすすめです。
本記事では、乾太くんとドラム式洗濯乾燥機の「特長」と「メリット・デメリット」についてわかりやすくご紹介します。
あなたの参考になれば幸いです。
乾太くんとドラム式洗濯乾燥機の決定的な7つの違い
乾太くんとドラム式洗濯乾燥機の違いを「7つのポイント」でまとめました。各機能やメリット・デメリットについて詳しく解説します。
初期費用
項目 | 乾太くん | ドラム式洗濯乾燥機 |
---|---|---|
初期費用 | 20~30万円(税込) | 10~35万円(税込) |
乾太くんの初期費用は 20万〜30万円程度で、このなかには本体・専用台・排湿管セット・工事代も含まれます。
工事代は新設の場合で「3万5千円」ほどですが、工事内容によって変動することもあります。
ドラム式洗濯乾燥機は、メーカーや機能・容量によって費用が10万〜35万円程度(配送・設置費用込み)かかります。
- 専用台 (乾太くん):2万円~3万円
- 乾太くん本体:10万円~25万円
- 排湿管セット:1万円~2万円
- 工事代:3万5千円
乾太くん設置の場合、乾燥機能が不要になるので、洗濯機は最低限の機能で十分です。
そのため、乾太くんと洗濯機を合わせた初期費用と、ドラム式洗濯乾燥機の費用にはあまり差がないこともあります。
乾燥後のふわふわ感で選ぶなら乾太くんで間違いありません。
乾燥時間
項目 | 乾太くん | ドラム式洗濯乾燥機 |
---|---|---|
乾燥時間 | 52分~90分 | 約3時間 |
乾太くんはドラム式洗濯乾燥機の「約3分の1」の時間で乾燥可能です。
乾太くんは「1時間」以内で乾燥が終わるので、かなりの家事負担軽減になります。また、2回目以降の洗濯は乾太くんの乾燥と同時進行で行えるため、複数回洗濯する場合の時短に効果バツグンです。
例えば、1日に2回洗濯しても、乾太くんなら「約2時間半」で洗濯と乾燥が完了できます。
乾太くんはドラム式洗濯乾燥機よりも、5時間以上時間短縮ができるため、時間がない共働きの方やお子さまがいるご家庭に特におすすめです。
機能性
項目 | 乾太くん | ドラム式洗濯乾燥機 |
---|---|---|
乾燥機能 | 標準乾燥 エココース 厚物コース 静音コース デリケートコース 除菌・消臭コース シーツ/毛布コース クリーンコース 花粉ケアコース ドラム除菌運転 マイルドコース タイマー運転(分) スマホ連携 | 標準乾燥 除菌コース 省エネコース 化織60分コース ダニ除去コース タオル専用コース 約40℃毛布コース 花粉コース ナイトコース タイマー運転(分) スマホ連携 など |
「乾太くん」も「ドラム式洗濯乾燥機」も乾燥機能が充実しており、とくに大きな差はありません。
一般的な乾燥機でよく使用するモードは「標準乾燥・厚物コース・除菌コースなど」なので、特にこだわりがなければどのモデルを選んでも問題ないかと思います。
ただし、乾太くんのデリケートコースが必要な場合は注意が必要です。
スタンダード8Kgにはデリケートコースが搭載されていないため、間違えて購入しないよう気を付けましょう。
自分の求める機能を確認してから購入することが大切です。
排熱性
項目 | 乾太くん | ドラム式洗濯乾燥機 |
---|---|---|
排熱状況 | 室外へ排気可能 | 排熱が室内にこもる |
乾太くんは専用の「排湿筒」を通して、大量の湿気を直接屋外に排出します。
乾太くんはジメジメやムシ暑さを防ぎ、お部屋を「カラッ」と保つことができます。
洗濯物の湿気が乾燥機から漏れ出すことなく全て屋外に排出されるため、カビや結露の心配もありません。
一方、ドラム式洗濯乾燥機は衣類を乾かすと「槽内」に水分がたまり、湿気を含んだ温風を空気中に排気するため、周囲に熱気がこもりやすくなることがあります。
電気式衣類乾燥機は大がかりな「工事不要」なところが最大のメリットですよね~
設置スペース
項目 | 乾太くん | ドラム式洗濯乾燥機 |
---|---|---|
設置スペース | 乾太くんと洗濯機のスペースが必要 | 洗濯機のみ |
乾太くんを設置する際には、洗濯機とは別にスペースが必要です。
乾太くんは「専用台」を使って洗濯機の上に設置するのが一般的です。しかし、乾太くんは洗濯機よりも大きめなので、圧迫感を感じることがあります。
身長が低い方は不便に感じるかもしれません。
ドラム式洗濯乾燥機は「洗濯機」と「乾燥機」の機能を1台で兼用しているため、設置後はスッキリとした見た目になります。
ランニングコスト
項目 | 乾太くん | ドラム式洗濯乾燥機 |
---|---|---|
乾燥1回 | 5kg:63円 6kg:83円 8kg:102円 9kg:128円 ▲ガス代と電気代の料金 ※リンナイ公式、山根木材調べ | 6kg:77円 ▲電気代のみの料金 ※日立「ドラム式洗濯乾燥機BD-STX120HL」の場合 |
上記料金はいずれも、その時々の「電気料金」や「ガス料金」によって変動することを留意してください。
ちなみにドラム式洗濯乾燥機は洗濯物の量が多いほど、シワがつきやすくなります。
シワがつくのがデメリットと感じる人は乾太くんが断然おすすめです。
参考サイト:
https://www.suzuyoshoji.co.jp/withsmile/detail/261.html
https://www.smart-tech.co.jp/column/power-saving/sentakukansoki/
オール電化への対応可否
項目 | 乾太くん | ドラム式洗濯乾燥機 |
---|---|---|
オール電化 | ガス会社との契約が必要 | 購入するだけ |
乾太くんは電気とガスを併用して衣類を乾燥させます。
オール電化住宅でも、ガス会社と契約して工事を行えば「乾太くん」を使用することが可能です。
ドラム式洗濯乾燥機は電気のみで稼働するため、ガス会社との契約が不要で手軽に利用できます。
ドラム式洗濯乾燥機は「電気代」だけで済むので管理も楽です。
どちらを選ぶかは、ランニングコストや設置条件を考慮して、自分に合った方法を選ぶと良いでしょう。
参考:縦型洗濯機とドラム式の比較表
項目 | 縦型洗濯機 | ドラム式洗濯乾燥機 |
---|---|---|
導入費用 | 安価 | 高価 |
ランニングコスト | 高め | 安め |
専用台への干渉 | あり | なし |
節水性 | 低い | 高い |
洗浄の仕方 | もみ洗い | たたき洗い |
洗浄の特徴 | 固形汚れに強い 衣類が傷みやすい | 皮脂汚れに強い 衣類に優しい |
縦型洗濯機は、導入費用が安価で固形汚れに強いですが、ランニングコスト高めで衣類が傷みやすい特徴があります。
ドラム式洗濯機は導入費用が高めですが、節水性が高くランニングコストが安くなっています。
ドラム式洗濯乾燥機は皮脂汚れに強く、衣類にやさしいのが特徴です。
ドラム式洗濯機は専用台への干渉もなく、とても設置がスムーズです。
どちらを選ぶかは、費用や洗濯の仕方、衣類の扱い方を考慮して決めると良いでしょう。
乾太くんのメリット・デメリット
メリット①:乾燥時間が早い
乾太くんは「共働き」や「子育て世帯」にとくに高く評価されている衣類乾燥機です。
2013年の登場から10年ぶりにフルモデルチェンジされたデラックスタイプの乾太くんは、ガスのパワフルな温風で 4人分 6kgの衣類を「1時間」で乾燥します。
スピード乾燥が可能な乾太くんを使えば、洗濯の家事負担が大幅に軽減され、家族の時間にゆとりを持たせることができます。
家事効率を上げたい方にとって乾太くんは頼もしい味方です。
メリット②:生乾きの臭いが皆無
乾太くんは 80度以上の高温で生乾きの原因である「モラクセラ菌」をやっつけるため、生乾き臭がありません。
乾太くんは飲み会後のタバコの臭いもプラズマクラスターの「消臭コース」で消臭できます。
実際に乾太くんを使ってみると、「全然臭わない!すごい」と感動すること間違いなしです。
皮脂汚れについては乾太くんでは対処できないため、洗濯を見直す必要があります。
対策としては「温水洗浄」が非常に効果的です。皮脂汚れは 40℃以上で落ちやすく、お湯でつけおき洗いをするだけで臭いが消えます。
大掛かりな工事が難しい場合は、「温水洗浄機能付きの洗濯機」を検討するのも良いかもしれません。
メリット③:柔軟剤がいらない
乾太くんのおかげで洗濯物がふわふわに仕上がり、カビの心配も無くなります。
抗菌洗剤や柔軟剤は全く必要なく、無香料の洗剤で洗って乾燥させるのがベストです。
高温で乾燥させると柔軟剤や、ビーズの匂いが「排気口」から外に出てしまい、近隣に迷惑をかける可能性があります。
実際、香りの強い排気が原因で、近所迷惑になったケースもあります。
乾太くんを使う際は洗剤のみを使用し、無香料で洗濯することを心掛けましょう。
乾太くんのおかげで洗濯物がふわふわに仕上がり、カビが無縁に。抗菌洗剤や柔軟剤なんて全く必要ない。近所の迷惑にならないよう無香料で洗って乾燥させるのがお約束。 pic.twitter.com/4xubTL5sCi
— マサ中 @ Massachusetts Avenue (@Izoume) July 12, 2024
デメリット①:導入費用が高い
乾太くんの設置費用は、スタンダードタイプ 5kgで「約15万円」、デラックスタイプ 6kgで「約20万円」が目安となります。
乾太くんのようなガス衣類乾燥機の設置費用は、本体価格と工事費用の合計で決まります。
工事費用は「基本工事費」と「追加工事費用」で5万円〜8万円程度かかります。新規設置やマンションの上層階では工事費用が高くなる可能性が高いです。
乾太くんの導入を検討する際には、見積もりを複数の業者に依頼し、価格と工事内容を比較することが大切です。
個人的には約1,200社の優良業者から一括見積もりできる「ホームプロ」がおすすめです。
こちらの記事では失敗しない業者選びのコツと注意点について紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
>乾太くんリフォーム設置の攻略法!注意点と業者選びのコツをご紹介
デメリット②:逆流措置をしないと冷気が入る
乾太くんを設置する際、電気・ガスのコンセントへの接続や排湿筒の設置が必要です。
排熱筒は、ダクトを通じて「排熱」を外に逃がすためのオプションになります。
排湿筒の処置をしっかりしておかないと、冷気が入り込むので冬がとても寒くなります。なので、オプションの逆流防止弁(ダンパー)はしっかり取り付けた方が良いでしょう。
逆流防止弁(ダンパー)を取り付けることで、外の冷気が室内に入ってくるのを防ぎ、快適な室温を保つことができます。
ダンパー付きの排湿筒は、ガスが滞留するリスクがあります。乾太くんはガスを使用する乾燥機なので、このリスクを考慮して「ダンパー付き」の排湿筒を選ぶかどうか検討すると良いでしょう。
ドラム式洗濯乾燥機のメリット・デメリット
メリット①:必要なのは本体だけ
ドラム式洗濯乾燥機のメリットは、何と言っても「本体だけで完結する」ことです。
洗濯機能と乾燥機能が一体となっているため、乾燥機+洗濯機というような別々の家電製品を購入する必要がないところが、最大の良いところと言えます。
メリット②:設置スペースをとらない
ドラム式洗濯乾燥機は、洗濯機と乾燥機が一体化しているため、「洗濯⇒乾燥」を1台1役で完結できます。
そのためドラム式洗濯乾燥機は、乾太くん設置による圧迫感を感じることなく、狭い場所でも設置可能です。
ドラム式洗濯乾燥機導入により、収納スペースや他の家電の配置に悩むこともなく、スッキリとした空間を保つことができます。
メリット③:乾燥機に移し替えなくていい
ドラム式洗濯乾燥機は洗濯が終わったら、そのまま乾燥機能を使って乾燥まで一気に済ませることができるので、洗濯物の取り出しや移し替えの手間がなくなります。
移し替えの手間がないので、洗濯物の取り忘れや落下のリスクも減少しますね。
デメリット①:本体温度が逃げにくい
排気パーツがないため、乾燥中に本体が高温になり、室温を上げてしまいます。
ドラム式洗濯乾燥機の「ヒートポンプ乾燥方式」では、空気を加熱器で温め、大量の高温風を衣類に当てることで乾燥させます。
そのため、室温が低いと加熱に時間がかかり、乾燥時間が長くなります。また部屋の湿度が高いと、除湿能力が低下し、乾燥時間がさらに延びることもあります。
ドラム式洗濯乾燥機の「結露防止」のため、洗濯機を設置している部屋の換気を十分に行うことが大切です。
デメリット②:お手入れがめんどくさい
ドラム式洗濯乾燥機のデメリットは、お手入れが面倒なことです。
乾燥フィルターはこまめに掃除しないとホコリやゴミがたまり、目詰まりして乾燥機能が低下します。また洗剤や柔軟剤を過剰に使うと、泡が「乾燥経路」などに侵入し、汚れがたまる原因になります。
洗剤や柔軟剤は適量を守って使用することが大事です。
さらに月に一度は「槽洗浄コース」を運転し、洗濯槽や乾燥経路をしっかりと洗浄することが重要です。
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